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Boost情報


Boost C++ Libraryは便利な小物ライブラリの集合体です。紹介はこっちに書きました。ここには、使っていて分かったビルド情報バグ情報を書いておきます。

メール掲示板で報告していただければ、ここに追加します。cppllcppll BBSで見つけたものも追加する予定。

「対象バージョン」や「対象環境」は確認されたバージョン/環境なので、それ以外のバージョン/環境でも起きるかもしれません。

英語を書くのは面倒なので、バグを見つけても本家には報告してません(笑)。

対象バージョン: 1.30.2
対象ライブラリ: regex
対象環境: gcc 3.3
下のパッチをgcc 3.3でも通るように修正しました。gcc 3.3では/usr/includeのヘッダをいじる必要は有りません。
(03/9/26)
対象バージョン: 1.30.2
対象ライブラリ: regex
対象環境: gcc
今のBoost.Regexではgcc上でワイド文字(wchar_t)正規表現を使えないんですが、ごそごそいじったら使えるようになりました(たぶん)。Boost 1.30.2&gcc 3.2用のパッチを置いておきます。使い方はReadMe.txtを見てください。/usr/include内のヘッダを1箇所いじる必要が有ります。
cygwin上でregex_search、regex_match、regex_grep、regex_splitが動く事は確認しました。
(03/9/26)
対象バージョン: 1.30
対象ライブラリ: spirit
対象環境: BCB
boost/spirit/iterator/impl/file_iterator.ippの32行目、 _BORLANDC___BORLANDC__ に直しましょう。
これだけ直せば、いくつかのサンプルを試した所、意外にすんなりBCBで使えるようです。
(03/5/25)
対象バージョン: 1.30
対象ライブラリ: thread
対象環境: BCB
thread_specific_ptrのメインスレッド用のインスタンスは、メインスレッドが終わるときに破棄されるはずですが、このタイミングが遅すぎるのか、インスタンスのデストラクタでAccess Violationが起きます。
メインスレッドの終わりの方で明示的に reset(0); すれば大丈夫です。
(03/4/13)
対象バージョン: 1.30
対象ライブラリ: thread
対象環境: 全て
バグっぽいもの発見。
libs/thread/src/tss.cppの177行目、 value && を削りましょう。
これが有ると、thread_specific_ptrを reset(0); してもreset前の値が残るため、cleanup時にdelete済みのポインタをdeleteしてしまいます。
(03/4/13)
対象バージョン: ?〜1.30
対象ライブラリ: thread
対象環境: Windows
thread_specific_ptrは、boost/threadをDLL化しないと使えないみたいですね。てか、 BOOST_THREAD_BUILD_DLL を定義しないとtss.cppのコンパイルが通りません。て事はそもそも、boost/threadはDLL化して使ってね、って事なのかも。
BCBで(Jamfileを使わずに)boost/threadをDLL化するには、[新規作成]-[DLLウィザード]でDLLプロジェクトを作り、そこにlibs/thread/srcの中身を全て追加し、[プロジェクトオプション]-[ディレクトリ/条件]-[条件]に BOOST_THREAD_BUILD_DLL を追加してメイク。
使う側では、DLLと一緒にできた.libファイルを[プロジェクトに追加]する。
(03/4/13)
対象バージョン: 1.29
対象ライブラリ: date_time
対象環境: 全て?
DATE_TIME_INLINE を定義しないとコンパイルが通らないようです。
(03/4/13)
対象バージョン: 1.28〜1.30
対象ライブラリ: regex
対象環境: BCB、VC
うちの環境ではJamfileを使う方法はうまくいかなかったので、Jamfileを使わないインストール方法を、BCB5、BCB6、VC6、VC.NETについて書いておきました。
(03/4/13)
対象バージョン: 1.28
対象ライブラリ: regex
対象環境: 全て
1.28のregexには多重deleteのバグが有ります。1.29以降を使いましょう。
(03/4/13)


Gimite 市川 <gimite@mx12.freecom.ne.jp>


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