書きかけ。

ネット麻雀の天鳳で公開されている、天鳳位の人の牌譜(「天鳳位」の項目)7670ゲームを集計して、牌の危険度を分析しました。

得られた主な知見

リーチ放銃率一覧

全体

条件放銃率[%]
字牌2.6〜3.0
中スジ2.7〜3.2
表スジ4.3〜4.8
片スジ8.3〜8.8
無スジ11.9〜12.2

字牌

条件放銃率[%]
字牌平均2.6〜3.0
3枚切れ0.1〜0.3
2枚切れ0.6〜0.9
1枚切れ2.4〜2.9
生牌5.0〜5.9

表スジ/中スジ

条件放銃率[%]
表スジ/中スジ平均4.0〜4.5
リーチ後に通ったスジ3.1〜3.5
リーチ牌のスジ4.7〜5.6

片スジ/無スジ

ある程度危険度が下がる条件:

条件放銃率[%]
(片スジ/無スジ平均)11.2〜11.4
ノーチャンス3.0〜3.7
序盤の捨牌の外側3.8〜4.6
リーチ前の捨牌の外側6.3〜6.8
ワンチャンス7.4〜7.9
数字が1か97.7〜8.3
リーチ前に同種牌を4枚以上捨てた7.6〜9.0
片スジ8.3〜8.8

ある程度危険度が上がる条件:

条件放銃率[%]
(片スジ/無スジ平均)11.2〜11.4
リーチ前に同種牌を捨てていない12.0〜12.7
自分が2枚持っている牌のスジ12.1〜12.8
自分が3枚持っている牌のスジ(暗刻スジ)12.5〜14.1

裏スジ/間四間/またぎスジ:

条件放銃率[%]
(片スジ/無スジ平均)11.2〜11.4
リーチ前の捨て牌の裏スジ11.3〜11.8
序盤の裏スジ10.3〜11.1
序盤に5を捨てている場合の1, 911.2〜16.3
リーチ牌の裏スジ8.9〜9.7
間四間10.4〜11.8
またぎスジ8.2〜8.6
中盤のまたぎスジ8.3〜8.9
リーチ牌のまたぎスジ9.3〜10.2

考察

中スジ vs 表スジ

中スジが表スジより安全なのが個人的には意外だったのですが、常識だったりするのでしょうか。@shinhさんが確か「2p, 8pが通っていて5pが当たりってことは嵌張だと2468pを持ってたわけで、そこからだと普通は5p待ちにならずに3p待ちか7p待ちになるのでは」みたいなことを言っていました。それはそうかも。

片スジ/無スジ vs 表スジ/中スジを、更に牌の数字で場合分けしてグラフ化してみました。

suji.graph.png

バーは信頼区間です。

といったことが分かります。

表スジ/中スジの分類

スジ(表スジ/中スジ)が通っている牌(放銃率4.0〜4.5)のうち、リーチ牌のスジ(放銃率4.7〜5.6)はやや危険です。これはよく言われるとおりですね。それでもスジが通ってない牌よりはずっと安全ですが。あと、細かく見ていくと、これは牌の数字が1,9の場合には当てはまりません。1,9ではリャンカンからのスジ引っ掛け(135pから5pを切って2p待ち、みたいなやつ)ができないからでしょうね。

TODO: リーチ前に通ったスジとリーチ後に通ったスジを比較。

スジ以外の危険度が下がる条件

ノーチャンスは当然ながらかなり安全です。序盤の捨て牌の外側、というのはスジと同程度に強力な条件だというのが分かりますね。また、片スジでも通ってないよりはだいぶましです。

危険度が上がる条件

試した範囲では、危険度が激増する条件は見当たりませんでした。せいぜい1〜2%上がる程度です。この中では暗刻スジが比較的危険と言えます。

裏スジ/間四間/またぎスジ

よく危険牌の条件と言われる裏スジ/間四間/またぎスジを、序盤の捨て牌/中盤の捨て牌/リーチ牌などに場合分けして評価しました。が、特に危険度が上がるものはありませんでした。これらはほぼ無意味と言っていいのではないでしょうか。

例外として、序盤に5を捨てている場合の1,9は、危険度が上がります。下の「序盤の裏スジ」のグラフを見ると分かりますね。

early_urasuji.graph.png

序盤に5を捨てている場合、1,9の危険度は上がりますが、4,6の危険度は上がりません。これは妙な気もしますが。14待ちの危険度が上がって、47待ちの危険度が下がって、相殺している、とかでしょうか。

またぎスジについては、捨牌のタイミングによらず、全体的に危険度が下がるという結果になりました。またぎスジは「捨牌の外側」(危険度が下がる)との重複が多いからかもしれません。リーチ牌のまたぎスジでさえ、やや危険度が下がるというのは意外でした。


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